自然災害による被害に備える手引(家庭用) INDEX

近年は日本各地の多くの住民にとって想定外の甚大な自然災害が国土のあちこちで多発しており、多数の人々が被災して住宅・店舗・農地・クルマなどを壊されたり、外出中の事故や逃げ遅れなどにより亡くなった人などの報道も度々見聞きするようになっている。地球温暖化と気候変動による悪影響が深刻化しつつあるようだ。

災害発生の予測精度は数年前よりは向上しているが、特定の場所で翌日に発生する風水害土砂災害を正確に予測するのはまだ技術的に困難だ。大地震の震源・規模・発生時期を高確率で予測する事も無理なのが学術の現状だ。しかし大雨・大雪・台風による災害に関しては、数日前から危険性が高まることが予報・報道されるので、悪天候の影響が予想される地域の住民は、被害を回避・軽減するための何かしらの備えができる。

洪水土砂災害に伴う被害のリスクは、地域・場所による違いもあるが、稀な大地震に比べると一般的には危険度が高いと思われる。大雨警報などの地元の気象情報はテレビのデータ放送でも見ることができるが、インターネットを使うと更に細かい観測データや地図画像などを必要に応じて閲覧できる。また、自身が住む・働く場所にどの様な災害リスクがあるのかは都道府県が作成した災害ハザードマップ上で示されており、ウェブサイトで公表されている。この情報を理解しておく事は、自主的な早めの避難行動の動機になるだろう。

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